マツダ株式会社
マツダのもとめるデザイン
マツダ株式会社は、その車両デザインにおいて卓越した美学を追求しています。エレガンスを追い求め、余白の中に美しさを見出すマツダのデザインフィロソフィーは、光と影、純粋さ、本質を極限まで研ぎ澄ますことです。匠の手によって生み出される造形は、クルマに命を吹き込むと言われ、究極を追い求めるその姿勢は、細部に至るまでこだわり抜かれています。心を揺さぶる“アート”とも言えるこのデザインは、まさに「A NEW VISION OF ELEGANCE」を体現しています。
デザインフィロソフィー
マツダのモノ造りの美学は、デザインスケッチからクレイモデル、そして金型になるすべてのプロセスにおいて、人の感性と技能が活かされてきました。クルマに命を与えるマツダのデザインは、単なる鉄の塊ではなく、まるで命あるものとしてドライバーとのエモーショナルな関係を築くことを目指しています。
光と影の美学
マツダのデザインは、光と影の絶妙なコントラストを重視してきました。この手法により、クルマの曲線美が強調され、見る者に強い印象を与えます。光が当たる部分の輝きと影の部分の深みが、車体全体に動きを持たせ、まるで生きているかのような印象を与えます。これにより、クルマは単なる移動手段ではなく、一つの芸術作品としての価値を持つのです。
匠の技による造形美
マツダのデザインは、熟練の職人たちの技術によって生み出されていきました。彼らの手によってクレイモデルが形作られ、それが最終的な製品へと変わっていく過程では、細部へのこだわりが感じられます。特に、匠塗(TAKUMINURI)と呼ばれる特別な塗装技術は、まるで職人の手塗りのような質感を実現しています。この塗装により、車体のカタチがより鮮明に浮かび上がり、魂動デザインの美しさが際立ちます。
ソウルレッドクリスタルメタリック
この特別な色は、生命力にあふれたエネルギッシュな強さと鮮やかさを表現する色です。瑞々しく艶やかな透明感が、魂動デザインの造形美をより質感高く際立たせています。この色は、マツダのデザイン哲学を象徴するものとして、多くのファンから愛されています。
マシーングレープレミアムメタリック
「機械が放つ精緻な美しさの追求」をテーマにしたこの色は、力強い陰影と表面の緻密さを両立可能です。光が当たる面は強く輝き、シェード部分は鉄独特の力強い黒色が際立ちます。これにより、車体全体が一つの彫刻作品のような印象を与えます。
ロジウムホワイトプレミアムメタリック
日本の美意識である「引き算の美学」や禅の世界の「無」という考えから生まれたこの色は、ピュアな白さと金属質感を両立しています。雑味のない純粋な白が、面による陰影表現を際立たせ、車体全体に清潔感と高級感を与えます。
アーティザンレッドプレミアムメタリック
「最高峰の職人技で生み出される熟成されたワインのような赤」をテーマにしたこの色は、上質で成熟した大人の世界観を表現しています。光の当たる部分は透明感の高い赤が鮮やかに輝き、シェード部分では深みと濃厚さが際立ちます。これにより、車体の強さと美しさが一層強調されます。
最新の技術ビジョン
マツダ株式会社は、最新の技術ビジョンを通じて、自動車産業の未来を見据えてきました。ラージ商品群技術とCO-PILOT CONCEPTをはじめとする革新的な技術群は、環境負荷の低減と高度な運転支援を実現するために設計されています。これにより、マツダは持続可能な未来を目指しつつ、ドライバーとその家族に安全で快適な移動体験を提供可能です。
ラージ商品群技術の概要
マツダの「ラージ商品群技術」は、2023年までに導入される大型SUV群に搭載される先進技術群です。この技術の主な目的は、EV移行期における内燃機関の環境負荷を低減し、上級志向のお客様のニーズを満たすことです。ラージ商品群技術には、縦置き型プラットフォームやマルチソリューションアーキテクチャーが含まれ、マイルドハイブリッド、プラグインハイブリッド、直列4気筒・直列6気筒ガソリンエンジン、直列6気筒ディーゼルエンジンなど、さまざまな動力源に対応しています。
縦置き型プラットフォームとマルチソリューションアーキテクチャー
マツダの縦置き型プラットフォームは、より大型のSUVに対応するために設計されました。このプラットフォームは、高い剛性と優れた動力伝達効率を実現し、走行性能と快適性を両立可能です。また、マルチソリューションアーキテクチャーは、各地域の規制や顧客のニーズに応じて、さまざまなパワートレインを柔軟に搭載できる仕組みを提供します。これにより、マツダは多様な市場に対応し、持続可能なモビリティソリューションを提供します。
使用エネルギーの本質的削減
マツダの技術ビジョンの中心には、使用エネルギーの本質的な削減があります。ラージ商品群技術は、燃料効率を最大化し、排出ガスを最小限に抑えるために設計されてきました。これにより、環境への負荷を大幅に軽減し、持続可能な社会の実現に貢献します。さらに、効率的なエネルギー管理と先進的なエンジン技術により、長距離走行でも優れたパフォーマンスを維持します。
ソフトウェアファーストの構造
マツダは、ソフトウェアファーストの構造を採用することで、車両の性能とユーザー体験を向上させてきました。この構造は、高度なソフトウェア制御とデータ分析を活用し、車両の動作を最適化可能です。これにより、ドライバーは安全で快適な運転を楽しむことができ、車両のメンテナンスも効率的に行えます。また、ソフトウェアアップデートにより、新機能や改善を迅速に導入することが可能です。
人間中心の開発哲学
マツダの技術開発は、人間中心の開発哲学に基づいています。これは、ドライバーと乗員の快適性、安全性、利便性を最優先に考えた設計を意味します。ラージ商品群技術においても、この哲学が貫かれており、すべての技術が人々の生活を豊かにすることを目指してきました。例えば、運転支援システムや快適なインテリアデザインは、ドライバーが長時間の運転でも疲れにくく、快適に過ごせるように工夫されています。
CO-PILOT CONCEPTの概要
マツダのCO-PILOT CONCEPTは、高度運転支援技術を活用し、ドライバーを見守りながら運転を支援するシステムです。このコンセプトは、ドライバーが運転する楽しさを感じながら、安全で自由な移動を実現することを目指しています。CO-PILOT CONCEPTは、ドライバーの状態に応じて運転支援を行い、運転を継続できない場合でも安全に停止し、重大事故の回避や被害軽減をサポートします。
安心・安全な運転環境の提供
CO-PILOT CONCEPTは、ドライバー、同乗者、道路利用者の安全を守るために設計されてきました。このシステムは、一般道や高速道路などさまざまな交通環境で高度な運転支援技術を提供し、より高い安全性を実現します。これにより、ドライバーは安心して運転を楽しむことができ、自由な移動をサポート可能です。
運転の自信と自由な移動
CO-PILOT CONCEPTは、さまざまな人々が運転に自信を持ち、自由に心豊かに移動できるように支援します。このシステムは、老若男女問わず、すべてのドライバーが安全かつ快適に運転できるように設計されています。運転支援技術により、初心者や高齢者でも安心して運転を楽しむことができ、自分らしい生活を送れます。
次世代の運転支援技術
マツダは、次世代の運転支援技術を開発し続けてきました。CO-PILOT CONCEPTは、その一環として、より高度な運転支援システムを実現し、ドライバーの安全と快適さを向上させます。これにより、マツダは未来の自動車社会においても、革新的で信頼性の高い移動体験を提供し続けます。
モータースポーツにも参戦
マツダ株式会社は、モータースポーツへの積極的な参戦を通じて、自社の技術力とブランド価値を高めてきました。多彩なレースカテゴリーに挑戦し、エンジニアリングの限界に挑む姿勢を示すとともに、ファンとの絆を深めています。以下では、マツダが参戦している主要なモータースポーツイベントについて詳しく見ていきましょう。
スーパー耐久シリーズ
スーパー耐久シリーズは、日本国内で開催される耐久レースの中でも特に人気が高いイベントです。このシリーズには、多種多様な車種が参戦し、長時間にわたるレースで車両の耐久性とドライバーの技術が試されます。マツダもこのシリーズに参戦しており、耐久性とパフォーマンスの両立を図った車両を投入しています。特に、マツダのエンジン技術やシャシーの剛性が高く評価されています。
全日本ラリー
全日本ラリー選手権は、日本全国を舞台に繰り広げられる迫力満点のラリーイベントです。ラリーカーが砂利道や舗装路を高速で駆け抜ける姿は、観客を魅了します。マツダは、この選手権にも積極的に参戦しており、様々なモデルで挑戦を続けています。特に、マツダの四輪駆動技術とターボチャージャーの組み合わせが、過酷なラリー環境でも優れたパフォーマンスを発揮しています。
全日本ジムカーナ選手権
全日本ジムカーナ選手権は、ドライバーのテクニックが勝敗を決めるタイムアタック形式の競技です。狭いコースを如何に速く走り抜けるかが求められ、ドライバーの技量が問われます。マツダもこの選手権に参戦し、ロードスターなどの軽量スポーツカーで挑んでいます。ジムカーナは、車両の運動性能を最大限に引き出すことができるため、マツダの技術力をアピールする絶好の場となっています。
eSPORTS
近年、eSPORTS(エレクトロニック・スポーツ)もモータースポーツの一部として注目されています。バーチャルな環境で競い合うeSPORTSは、リアルなモータースポーツとは異なる魅力を持っています。マツダも、この分野に参戦し、シミュレーションレースに力を入れています。デジタル技術の進化に伴い、eSPORTSは今後ますます重要な領域となることでしょう。
マツダファンエンデュランス(マツ耐)
マツダファンエンデュランス、通称「マツ耐」は、マツダ車オーナーが気軽に参加できる耐久レースイベントです。このイベントは、プロフェッショナルなレースとは異なり、アマチュアドライバーでも参加しやすいのが特徴です。マツダ車の魅力を実際に体感できる場として、多くのファンに愛されています。レースを通じて、オーナー同士の交流も深まり、コミュニティの一体感が生まれます。
マツダファンサーキットトライアル
マツダファンサーキットトライアルは、JAF公認のタイムトライアル競技です。このイベントは、参加者が自分のマツダ車でサーキットを走り、タイムを競う形式です。プロのレースとは異なり、自分の車で気軽に参加できるため、多くのマツダファンが腕を試す場として人気があります。安全面にも配慮されており、初めてサーキット走行に挑戦する方にも適しています。
ロードスター・パーティレースⅢ
ロードスター・パーティレースⅢは、マツダの人気車種であるロードスター NR-Aによるワンメークレースです。すべての参加車両が同一仕様であるため、ドライバーの腕が結果に直結します。このレースは、フェアな競技環境とエキサイティングなレース展開で多くのファンを魅了しています。ロードスターの軽快な走行性能と美しいデザインが、レースの中で際立ちます。
ロードスターカップ
ロードスターカップは、すべてのロードスターオーナーが参加できるレースイベントです。このカップ戦は、プロフェッショナルからアマチュアまで幅広い層が参加し、ロードスターの魅力を存分に楽しむことができます。参加者は、自分の車を思いのままに操り、サーキットでのレース体験を満喫します。このイベントは、ロードスターのコミュニティを一層盛り上げる役割を果たしています。